12/26 平塚市博物館 プラネタリウムコンサート
年内、最後の演奏会は、地元平塚でのプラネタリウムコンサート⭐︎
このコンサートの企画を頂いた時は、大変嬉しく思いました。
というのも、2011年に平塚に越して来て6年目。
初めて住む土地で、気軽に、身近で音楽をお楽しみ頂きたいと2012年に立ち上げた、古楽アンサンブルgmtの活動が、地元で拡がりをみせたからです。
このアンサンブルの成り立ちは、2012年に、音楽の方向性が一緒のチェンバリスト矢野薫さん(千葉県市川市)、ガンビストなかやまはるみさん(神奈川県横浜市)に声がけをし、それぞれの地元で初公演を行なったのが前進となり、よく年、歌も入れようと、小倉麻矢さん(その当時、平塚に近い藤沢市在住ということで)を加え、主に、夏に、親子向けコンサート、一般向けコンサートを行って来ました。
平塚には、古楽器演奏には丁度良い洋館があり、そこを拠点にコンサートを行いながら、少しづつgmtのコンサートを楽しみにしてくれる方が増えて来ていました。
平塚の拠点 八幡山の洋館


その中での今回のお声がけだったので、地元の活動が実りだしていると実感できました。
今回の主催、企画は、平塚市文化交流課、平塚市教育委員会ということで、自分たちだけでは、公報しきれない新しい方々へもgmtの音楽を聴いてもらえる良い機会を頂きました。
プラネタリウムでのコンサートは、冬の空、星座を投影しながら、その星座や星にまつわるギリシャ神話の朗読、そして、そのギリシャ神話を題材にしたオペラアリアや、カンタータ、イメージにあった器楽曲を取り上げました。

古楽のオペラはギリシャ神話との関わりも大変深いので、まさにこの企画にピッタリな良い題材がすぐに見つかりました。
取り上げた作品は
こと座 オペラ『オルフェオ』より「トッカータ」「プロローゴ」
/ C.モンテヴェルディ
白鳥座、ふたご座 パッサカリオ /M.カッツァーティ
おおぐま座 オペラ『カリスト』よりアリア「最上の愛」 /P.F.カヴァッリ
牡牛座 カンタータ『エウロパ』よりアリア「栄光と雷から逃れて」
/M.P.de モンテクレール
オリオン座 ああ、輝く月よ /スペイン古謡
「甘き思い出」に基づくレセルカーダ /D.オルティス
ギリシャ神話の朗読は、こちらも地元平塚にある劇団、湘南テアトロ⭐︎デラルテに所属の俳優 水野理紗さん、咲田夏美さんが担当してくれました。
手前 左 咲田夏美さん 右 水野理紗さん
奥左から gmtメンバー ソプラノ/小倉麻矢 チェンバロ、ハープ/矢野薫
ヴィオラ・ダ・ガンバ/なかやまはるみ リコーダー/細岡ゆき

地元コンサートの時には使いたいと手に入れた、Myチェンバロも出動し、地元に根ざした活動を自分所有の楽器だけ網羅できたのも、今回の成果、収穫でした。
<今回の使用楽器>
フレミッシュ1段鍵盤 KAWAI製作 ヴィオラ・ダ・ガンバ




ガナッシ S,G,T 譜久島譲 製作
バロック A ドルメッチ製作
T 竹山木管楽器製作
ゴシック・ハープ ライナー・トゥーラウ製作
ヒエロニムス・ボシュの絵画から復元
今回の公演で、聴きに来てくださったお客様、主催してくださった平塚市文化交流課、教育委員会の方々、プラネタリウムの学芸員さん、朗読の方、博物館館長、この公演準備に関わってくださった方々など、人とのご縁の拡がりも感じられて、感謝に絶えない公演となりました。
自分の音楽活動の一環で、このご縁、地元活動も大切にしていきたいと改めて思い、年内の良い仕事納めが出来ました。
来年は、このブログも、もう少し頻繁に更新できるように努力したいと思います。
時々、覗きにいらして下さい。